九州で活動されているアーティストさんの作品をご紹介する場として、2020年春よりホテル内回廊の壁面を活用する企画を始めています。
ホテルにとってはご宿泊のお客様にご滞在中の楽しみが加わり、アーティストの方にとっては全国各地から訪れる方々にアピールできる機会として、WIN-WINのプロジェクトになればと考えています。
14人目は永江聡樹(としき)さんです。
熊本市在住。
2024年現在、20歳。
5歳の頃、知的障害を伴う自閉症との診断を受け、ご家族やご支援のかたがたの視覚支援により意思疎通を図りながら、ご本人のお気持ちなどを絵で示すようになられたそうです。
学生時代には身近な人の似顔絵など、特徴をつかんだ絵を書く楽しさがさらに深まり、現在もライフワークとして日々制作中です。
今回は、永江さんが好きな動物シリーズを展示しております。
作品をぱっと見たときまず目に飛び込んでくる躍動感やダイナミック感。それぞれの動物の特徴だけでなく、ご本人の愛嬌が伝わります。
画用紙を余すところなく使い表現される作風には、永江さんの内に秘めたエネルギーが、作品をご覧のかたに元気を与えてくれるように感じています。
2024年1月20日から3月20日頃までの展示予定です。
ご家族が最もお気に入りの「サイ」。
本年の干支である「龍」。
13人目は進藤敦子さんです。
長崎市在住。
押し花インストラクターの資格を取得後、教室を開始。さらに数々の美術館やサロンで出展活動も行われています。
また近年、西九州新幹線開通に伴い、市民協働イベントとして押し花のガラススクリーン制作指導に携わられた作品が、コンコース内に設置されております。
「押し花」と聞くと小学生のころに本に挟んだものをイメージされるかもしれませんが、百聞は一見にしかず。
お越しになられたお客様はぜひお近くに寄られてゆっくりとご覧ください。
一見絵画風ですが、すべて植物のはなびらや葉、種などで一枚の作品が出来あがっています!
あまたの植物を集め色を損なわぬよう乾燥させ、彩りや素材の特徴を考えながら一枚の絵に完成させる。
完成までの道のりを想像しますと・・・より作品の貴重さが伝わります。
2023年10月12日から2024年1月中旬までの展示予定です。
12人目は本多由佳梨さんです。
熊本県在住。
日本画を基礎としながらモダンな作風を取り入れた作品です。
雲仙温泉を訪れて得たインスピレーションからの新作を中心に展開されています。
多彩な画材を取り入れダイナミックかつ細やかな工夫がほどこされており、しばらく見ていますと
雲仙地獄の力強さと湯煙が動き出すような不思議な感覚になります。
2023年7月から9月末日までの展示予定です。
11人目は山口一志さんです。
長崎県在住。
有田焼の会社にお勤めしながら休日を中心に制作活動をされておられます。
今回展示の作品は、ホテルの回廊が落ち着いた空間になるようにという山口さんの思いから、水色を中心に色を統一し、癒しの空間を演出されています。
植物がやさしいタッチで描かれ、春から初夏にふさわしく爽やかな水色の世界が広がっています。
3月の下旬より6月の下旬まで展示予定です。
10人目は堀川このみさんです。
熊本市在住。
油絵を主として、黒に近い濃紺やグレーなど。落ち着いた色合いの作品が特徴的です。
黒っぽいトーン作品の色が気になり伺ってみるとライトレッドをベースに、プルシアンブルーを重ねるなど(もちろん他の色も加えますが)作者の工夫があるようです。
それぞれの作品を見つめていますと、心理的に訴える何かが沸きあがってきます。作者の情念と粘り強さも同時に感じました。
2022年10月中旬から2023年1月中旬まで展示予定です。
9人目は光安真由さんです。
熊本市出身。
グループ展による作品発表を中心に活動しておられます。
今回は油絵による作品と、植物からインスピレーションを受けた水彩画、2種類を展示しています。
フレッシュな感じの作品です。ふわっと優しくて、春らしい回廊の雰囲気になりました。
2022年4月から6月末まで展示予定です。
8人目は松園雄介さんです。今回初めて写真展となりました。
長崎市出身・長崎市在住。
2017年にカメラを始め、船舶・造船所を中心に撮影活動をされています。
長崎港と客船への愛がひしひしと伝わってくる作品の数々です。
2022年1月から3月末まで展示予定です。
7人目は今利美咲さんです。
長崎県五島出身。現在は熊本市内で活動されています。
作品を見て最初は、ふわっとあたたかみのある柔らかい印象ですが、じっくり見てみると、幾度も色を重ねたグラデーションで全体が完成されていることに気がつきます。静かな絵のなかから、作品に対す情熱と根気が、じんわり伝わってきます。2021年9月から11月いっぱいまで展示予定です。
6人目は写真家・進藤祐光(しんどう ゆうこう)さんです。
福岡在住のフォトグラファー。「自然との共生」をテーマに熊本県・阿蘇の大地を舞台に撮影した作品です。押戸石の丘、大観峰、高森殿、鍋ケ滝など。氏がカメラにおさめた、自然の大きなパワー、写真を通して感じとることができます。
2021年6月から8月末までの予定です。
5人目の画家さんは永田 和之(ながた かずゆき)さんです。
鹿児島ご出身で、現在熊本の大学で芸術学部の講師をされておられます。
2021年3月末から2ケ月ほどの予定です。永田氏は印象派への造詣が深く氏の描く風景画は何度も筆を重ねた繊細な画風が特徴でその優しさに心癒されます。
タイトル: 「summer chorus」
4人目の画家さんは柳田 也寿志(やなぎた やすし)さんです。
宮崎県のご出身で、現在長崎県の高校で美術を教えながら創作活動をなさっています。
2020年12月から2ケ月ほどの予定です。自然がテーマで想像をかきたてられる抽象画です。じっと見ているとその絵の世界の中へ誘われそうになります。
タイトル: 「家族の肖像」
~これまでご紹介したアーティスト アーカイブス~
3人目は光武 美沙希(みつたけ みさき)さんです。
長崎県佐世保市出身で、現在熊本で活動されています。
自画像でもある「みっちゃん」というキャラクターを通じて描くという特徴があり、どこか心が「ほわっ」とします。
展示してもらうにあたり、ホテル内の水盤にあたる陽射しの光加減からインスピレーションを得て、描き下ろした作品。
2人目は、荒木 宣男(あらき のぶお)さん。 熊本のご出身で草に魅せられた氏の世界が特徴です。
第一弾として3月20日からの2ヶ月間、 福岡県糸島に移住されたアメリカ ハワイ出身のアーティスト ジェームス ドーバーさんの作品17点を展示しています。
アメリカのTVドラマ「LOST」が日本でも大ヒットしましたが、その劇場版にドーバーさんの作品が使用されました。